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講師紹介

音楽療法士:平岡雅美先生


平成25年から音楽療法士平岡雅美先生による音楽療法を開始しました。
以下に平岡雅美先生の略歴を記します。  

-- 略歴 --

病院、老人保健施設、特別養護老人ホーム等において、音楽療法士として音楽療法を

実施し現在に至る。

平成25年 グランドホーム・カペナウム音楽療法士に就任する。

 

-- 主な学歴 --

洗足学園大学音楽学部管楽器卒業

洗足学園大学音楽療法士資格取得準備コース(2年)卒業

※ 洗足学園大学は2003年に洗足学園音楽大学に改称されました。

 

-- 主な資格 --

日本音楽療法学会認定 音楽療法士

YAMAHA管楽器グレード5級

中・高等学校教諭1種免許

パステルシャインアート インストラクター

 

 

~ある日の講習会を終えて~  グランドホーム・カペナウム 音楽療法士 平岡雅美


音楽療法士は現在国家資格化には至っておらず、私は日本音楽療法学会の認定音楽療法士の

資格を取得しています。認定資格は5年毎の更新となっており、更新にあたっては臨床経験を

積んだり、学会・講習会で学びを深める必要があります。

 

今回は所属している団体の講習会に行ってきました。

音楽療法の講習会と言ってもプログラムは音楽に関するものだけではなく、体のこと、

こころのこと、病気からくる痛みなど多岐に渡り勉強します。

 

今回の講習会では“Resilience~レジリエンス~”という言葉について考える機会がありました。

あまり聞き慣れない言葉ですが、元は心理学用語として用いられ『自発的治癒力』と訳されて

います。自然治癒力というと怪我や病気を自ら治す力というイメージですが、レジリエンスは

こころの回復・治癒という意味でつかわれます。

 

例えば、認知症の進行や身体的な理由から今まで出来ていたことが出来なくなった時、

こころの中はどうでしょう?

不安や悲しく沈んだ気持ちになったり、自己否定されるなどつらいお気持ちになると思います。

回復・改善はしなくてもそこから立ち上がりその方らしく生きていくことが出来たら…。

ご自身の今のありのままを認めることが出来たなら…。

 

音楽療法の中では様々な音楽を用います。その方の人生に寄り添った音楽を共にし、様々な

感情を思い起こし人生を振り返り、整理することもあります。

そういった中でおひとりおひとりの“回復する力”をどのように支えることができるか、改めて

考えさせられました。

 

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カペナウムのお客様でも認知症の進行によりご自身の行動を不安に思われたり、他のお客様の

前に出ることを控えるようになられた方がいらっしゃいました。

元々音楽好きだったため、音楽療法士との関係性を深めていく中で、音楽療法士がその方の

得意とする音楽ジャンルを理解し提示していきました。

集団の中でウェルナーの『野ばら』という曲を歌唱した所、歌唱後に「僕の習ったのとは少し

違うね」と僅か1音のメロディーの違いを捉え発言され、他のお客様の前で歌唱されました。

且つ、「ドイツ語で習ったのではないですか?」という質問にドイツ語で『野ばら』を披露

して下さったのです。

音楽療法士がその方の背景や現在の認知力などを理解した上で出来るアプローチではあります。

しかし、他のお客様の前で照れながらも独唱されたお顔は嬉々としていらっしゃいました。

その様な思いを継続する事はなかなか難しいかもしれません。しかし、その瞬間感じられた

喜びや誇りはまた次へ繋がっていくものだと信じています。